盆の時期、主に津軽地方や下北地方の各家では仏壇の上方に横竿や縄を渡し、色とりどりの供物をつるす。一見、仏壇の「飾り」のようにみえるが、実はルーツからいえばこれこそが古くからの「盆棚」の名残である。
前回紹介した墓地の盆棚と同様、かつては家の中にも仏壇とは別の祭壇を作り、若竹や木を立てて棹や縄を渡し、供物をつるして盆に来る霊魂を迎えた。その棹や縄やつるされた供物が、今は仏壇の「飾り」というわけだ。下北地方では、これを「盆飾り」「仏飾り」「ハタ」などといって、特に美しく念入りに作る。仏壇の前に極彩色のせんべいやカラフルな最中、野菜や果物などが5~11本の糸でスダレのようにつるされるさまは、他郷の者が見れば目を見張る華やかさだ。
一方で、この「飾り」部分を仏壇から独立させて立てる地域や家庭が今もある。下北地方や南部地方には、仏壇から少し離れた場所に若竹2本を立てて縄を張り、供物をつるす家がある。また、仏壇とは離れた場所や別の部屋に独立した盆棚(別棚)を設ける家もみられる。これらは、庶民の間に仏壇や位牌が普及する前の、盆の魂(たま)まつりのすがたを伝えていると考えられる。
(青森県立郷土館学芸主査・増田公寧)
写真:華やかに彩られた仏壇(下北郡東通村砂子又)
青森県内のお盆の飾り付けについてもっと詳しく知りたい方は……
「青森県上北・下北地方の盆棚」(青森県立郷土館研究紀要第45号)をご覧ください。
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