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ふるさとの宝物 第133回 原油

かつて県内でも採掘

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石油採掘跡地を示す看板(五所川原市前田野目)五所川原市
前田野目産「原油」



 写真のビンの中の黒い液体は、五所川原市で採れた原油。県内でも石油(原油)が採れるのである。採取時には水や泥が混じっていたが、それを取り除いてある。この場所では1905(明治38)年に手掘りによる採掘が始まり、明治末期にドラム缶で約50本の石油がくみ上げられた記録がある。跡地には、今でも「油発掘跡」と書かれた看板が立っている。
 津軽山地の西側及び東側では、沢沿いの崖に油がにじんでいるようすや、沢水の表面に油膜が見られることがある。この地域では、1921(大正10)年頃から、石油会社や個人によって石油の試掘が行われた。第二次世界大戦中には、大釈迦‐鶴ヶ坂間のトンネル付近において深度180mの試掘が行われ、ドラム缶30本ほどの原油が採掘された。津軽地域で採れる石油(原油)は、新潟県・秋田県の油田で採れるものと全く同じだといわれるが、産出量が少ないためか石油開発には成功していない。
(県立郷土館学芸課副課長 島口 天)
by aomori-kyodokan | 2016-02-18 08:57 | ふるさとの宝物
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