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ふるさとの宝物 第81回  天秤棒と水桶

水くみの苦労を体験

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出前授業で使われる水桶と天秤棒。子どもたちが水くみを体験できる


 県立郷土館が行っている出前授業「古い道具と昔の暮らし」では、電気・ガス・水道がなかったころの農家の暮らしに関係する道具を主に扱っている。その中で、子どもたちに人気のある体験活動の一つに「天秤棒」と「水桶」がある。 
子どもたちに「水道がなかったころ、水はどうやって手に入れていたのかな?」と、聞くと「井戸や川から汲んでくる」と答えが返って来る。「誰の仕事だったのかな?」と、当時の写真を見せながら聞くと「子ども・・・」と答えが返って来る。そこで、「お父さん、お母さん、家族みんなが仕事していたから昔の子どもたちには手伝いではなく、仕事ととして水を汲んでいたんだよ」と伝える。子どもたちからはびっくりする顔、嫌な顔などいろいろな顔を見ることができる。
話が終わり体験の時間になると、子どもたちは意欲的に水桶を天秤棒で運ぶ。かつて、水道がない時代、家の近くに井戸や川があればよいが、近くにない子どもたちにとっては水汲みは重労働だった。当時の子どもたちの大変さをしのばせる貴重な体験である。
(県立郷土館 主任研究主査 豊田雅彦)
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by aomori-kyodokan | 2015-01-29 17:22 | ふるさとの宝物
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