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青森県立郷土館ニュース

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ふるさとの宝物 第83回 ヒスイ製勾玉(まがたま)・丸珠(風韻堂コレクション)

縄文人魅了した装飾品


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縄文人を魅了したヒスイ製の勾玉・丸珠


 縄文時代を通して新潟県糸魚川産のヒスイ製装飾品は、県内各地で確認されている。縄文中期(約5000年前)には三内丸山遺跡に代表される厚手で丸みのある大きな「大珠(たいしゅ)」が好まれた。晩期(約3000年前)になると、写真のような小型の勾玉や丸玉が主流となる。
 写真は亀ヶ岡遺跡出土品である。大きさは勾玉が2.5~3.5センチ、丸玉が1.0~1.7センチと小さい。紐通しの穴の大きさはいずれも片側が7ミリもう一方が2ミリである。これらを地元で採取した石で造った丸玉・平玉と組み合わせて数珠状に連ねて首飾りや腕輪にするのがこの時期の流行りであった。ヒスイ製品は縄文人が身に付ける装飾品の中で最も価値の高いものだったのだろう。勾玉は、動物の牙に紐通しの穴を付けた牙玉(きばたま)が原形といわれている。
 県立郷土館では、県内各地から出土した様々なヒスイ製品のほか未完成品やヒスイの原石も展示している。縄文人が魅了されたヒスイを堪能いただきたい。
(県立郷土館主任学芸主査 杉野森 淳子)
by aomori-kyodokan | 2015-02-12 11:05 | ふるさとの宝物
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