
眼科検診の様子

校内で使われていた医療器具
上の写真は、昭和30年代前半に下北地方のある学校で撮影された眼科検診の様子です。撮影者の佐々木直亮氏は、当時、弘前大学医学部公衆衛生学教室教授で、関係機関からの依頼を受けての眼科検診だったと思われます。
当時の代表的眼病は「トラホーム」(トラコーマ)で、適切な治療を行わないと失明の恐れさえある病気でした。昭和24年度の「青森県教育要覧」には、全国小・中学校でのトラホーム平均被患率が3.5%であるのに対し、青森県ではその10倍の35%の高率であると記されています。
このように、青森県でのトラホーム患者の多さは有名で、昭和29(1954)年の青森市内中学校生徒会誌に「『青森にはりんごの他に二つの名物がある。全国一長いプラットホームにこれ又全国一のトラホームである。』こう言われるほど本県人の中にはトラホームにかかっている人が多い。十人に一人の割に患者がある。これ程大きな罹患率は他の病気では一寸考えられない」とあります。
トラホーム被患率は、概して、児童の方が高かったようで、学校現場での治療が精力的に行われました。何をかくそう、筆者も小学校低学年頃(昭和30年代半ば)、トラホームにかかり、学校内で治療を受けました。その当時、校内で使われていた医療器具が下の写真です。左端は眼科用受水器、真ん中の2列の橋状の台の上に両端に薬をつけたガラス棒を置いたと思われます。
このようなトラホームの早期発見、早期治療が衛生環境の改善と相まって、徐々に他県と同じくらいの被患率となって行きました。
(県立郷土館客員学芸員・相馬信吉、写真はいずれも、佐々木直亮氏撮影)
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