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青森県立郷土館ニュース

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写真で見るあおもりあのとき 第108回 岩木山神社の例大祭 参道に立ち並ぶ露店

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左手にみえる「食堂」が三浦さんの母が経営する「みうらや食堂」
=昭和32年9月、岩木山神社境内


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「当て物」のほか、おもちゃやお面が並ぶ=昭和34年9月、岩木山神社境内





 毎年旧暦8月1日(今年は9月16日)になると、「山かけ」と称して主に津軽地方の人々が通過儀礼あるいは豊作祈願のため岩木山に登拝する習俗がみられます。山麓の岩木山神社では例大祭が執り行われ、多くの参拝客で賑わいます。上の写真は昭和32年にその様子を撮影したものです。参道は人であふれ、両脇には露店が建ち並んでいます。
 下の写真は露店の店先です。左手前をご覧下さい。「五本」「七本」などと墨書された紙が置かれ、その後方ではしちりんに載せられた鍋の中で串刺しのおでんが煮えています。弘前市在住の三浦さつ江さん(80)によると、これは「まわしのおでん」といって、上に置かれた木を回転させ、止まった位置に記された数だけおでんをもらえる、ルーレット方式の当て物だそうです。
 太平洋戦争で夫を亡くし、女手ひとつで6人の子供を育てるために露店商をしていたさつ江さんの母は、この「まわしのおでん」から商売を始めたといいます。リヤカーに屋台道具とともに子どもたちを乗せ、弘前を中心に、遠くは高山稲荷神社(つがる市)や古懸不動尊(平川市)などのまつりにも商売をしに出掛けたそうです。
(県立郷土館・増田公寧、写真はいずれも佐々木直亮氏撮影)
by aomori-kyodokan | 2012-09-13 10:31 | 写真で見るあおもりあのとき
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