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青森県立郷土館ニュース

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写真で見るあおもりあのとき 第80回「有名なストーブ列車 津軽鉄道が今も運行」

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↑ストーブ列車の客室内。座席の背もたれは板張りになっています。



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↑ストーブ列車の外観。オハ31型客車とナハフ1200型客車(左手)=昭和50年12月

 明治時代に鉄道が初めて作られた頃、客車に暖房の設備がありませんでした。乗客は湯たんぽや懐炉、毛布で寒さをしのぎました。その後、客室内にストーブが設けられたこともありましたが、東北本線では、明治35(1902)年に機関車の蒸気を使った蒸気暖房が使われるようになりました。しかし、そのための設備がない機関車が牽引する列車や、機関車と客車の間に貨車がつながれている混合列車では、蒸気暖房が使えないので、その後もストーブが使われることがありました。

 津軽五所川原~津軽中里間20.7㎞を走る津軽鉄道は、現在でもストーブ列車を運行していることで全国的に有名です。写真上は、昭和50(1975)年の津軽鉄道ストーブ列車車内の様子です。座席の間には「ダルマストーブ」と呼ばれる石炭ストーブが置かれています。

 写真下は、ストーブ列車の外観です。写真中央から右奥にかけて見える車両がオハ31型客車です。この客車は、鉄道省(のちの国鉄)によって昭和初期に製造されました。屋根に段差が設けられた「二重屋根」は、この時代の客車の特徴です。津軽鉄道は、国鉄からこの車両を譲り受けました。同型の車両のうち、1両は、長年五所川原市金木町の芦野公園に保存されていました。平成19(2007)年、オープンする直前の鉄道博物館(さいたま市)によってこの客車は運び出され、同館の展示物となったことは記憶に新しいところです。中泊町博物館でも、この型の客車内の情景を再現して展示しています。
(青森県立郷土館 佐藤良宣。写真はいずれも中島一郎氏撮影)
by aomori-kyodokan | 2012-03-01 08:54 | 写真で見るあおもりあのとき
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