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青森県立郷土館ニュース

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写真で見るあおもりあのとき 第65回「フンドシから水着へ 昭和30年代、生活急変」

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↑水浴びした後、わき水で海水を洗い流すフンドシ姿の男の子=昭和34(1959)年、十符ヶ浦海水浴場



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↑昭和41(1966)年の十符ヶ浦海水浴場の風景。少年たちは今と同じように海水パンツをつけている

 少し季節外れの話題とはなりますが、面白い写真を発見しましたのでご紹介します。野辺地町から下北方面に向かった場所にある十符ヶ浦海水浴場は、遠浅で波も静かな良好な海水浴場として県内外からの海水浴客で賑わいます。名称の「十符」は、この地に産したスゲを十節に編んで作った敷物からきている語で、「符」は編み目の意味だといわれます。おそらく、かつてこの辺の浜辺には十節も編むことのできる長い良質のスゲが繁茂し、そのスゲを使って敷物を生産したのでしょう。

 この2枚の写真は十符ヶ浦海水浴場で撮影されたものです。上の写真は昭和34(1959 )年撮影で、水浴びした男児が湧き水で身体を洗っているところです。この子の腰あたりを見ると布を皮バンドで止めた、いわばフンドシをしています。かつては日本全国どこでも日本人男性の水着はフンドシでした。小さい子どもだと何もつけない素っ裸だったといいます。ところが、下の写真は昭和41(1966)年の撮影ですが、今と同じ海水パンツをつけています。10年もたたないうちに変わったことになりますが、昭和の三十年代は水着に限らず生活全般が急激に変化した時期でした。
(青森県立郷土館客員学芸員 成田 敏、写真はいずれも野坂千之助氏撮影)
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by aomori-kyodokan | 2011-11-18 13:32 | 写真で見るあおもりあのとき
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