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青森県立郷土館ニュース

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写真で見るあおもりあのとき 第47回「陸奥湾のホタテ漁 不安定な時代続く」

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↑ほたて漁を終えて 昭和32(1957)年(上北郡野辺地町)



 昨年夏の高温障害で、大きな打撃を受けたほたて増養殖ですが、本県を代表する産業としての重要性には変わりありません。今日のような増養殖技術が確立し、安定した生産が行われる以前、陸奥湾のほたては十数年に一度、自然大量発生を繰り返しまし、大漁が数年続いた後に、不漁の時期しばらく続くといった不安定な時代が長く続いていました。

 この写真の撮影された1957年は1954年に始まったほたて大発生の時期に当たっています。当時のほたて漁は、八尺(ハッシャク)と呼ばれる桁網(けたあみ)を海底に下ろし、船で曳いてほたてを漁獲しました。使用する漁船はロクマイハギといわれる幅広の漁船で、帆と艪で動かしました。

 写真はほたて漁を終え、帰港する状況を鮮やかに捉えたもので、艪を漕ぐ漁師の力強い姿が見事にとらえられています。操船技術の研究においても、非常に情報量の多い出色の写真といえます。1960年代後半には漁業にも機械化動力化の波が押し寄せ、帆走や艪走の姿を目にする機会はほとんど無くなります。
(県立郷土館 昆政明)
(写真は野坂千之助氏撮影)

※県立郷土館は、県内の行事や街並み、農民の暮らしぶりなどを撮影した古写真を、広く県民の提供を受けるなどして収集しています。当館がこれまで集めた写真の一部を紹介しながら「ちょっと昔のあおもり」の記憶を52回にわたってたどってみます。(この項は、東奥日報社連載記事を転載したものです。)
 昔の写真などをお持ちの方は、青森県立郷土館(電話017-777-1585)までご連絡ください。
by aomori-kyodokan | 2011-07-14 08:26 | 写真で見るあおもりあのとき
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