↑弘前市内の積雪の様子(昭和38年1月 佐々木直亮氏撮影)
↑わだちにはまって動けない車の列(昭和38年2月 青森市新町通り 東奥日報社蔵)
今年は卯年ですが、今から48年前の昭和38年(1963・卯年)の1月から2月にかけて新潟県から京都府北部にかけての日本海側を記録的な豪雪が襲いました。いわゆる、「サンパチ豪雪」です。新潟県長岡市では積雪318cmを記録しました。雪は九州地方も襲い、鹿児島県でも30cm以上の積雪を観測するという異常な年でした。
青森県も例外ではなく、1月5日には正午まで新たに降り積もった雪が69cmに達し、新積雪としては戦後三番目の記録になりました。このため、青森駅構内は完全にマヒ状態になり、東北・奥羽・津軽の各線は大混乱となりました。
この豪雪により、例年でも青森市に比べ積雪がおよそ半分ほどの弘前市内でも、写真上のように道路端に積み上げられた雪が屋根のヒサシに届く位でした。写真下は、豪雪も一段落した2月の青森市新町通りの様子ですが、アーケードが隠れるほど雪がうずたかく積み上げられています。道路にはワダチができて、車が大渋滞をきたしています。
今年の卯年は、山陰地方が記録的な豪雪に襲われました。偶然なのでしょうか。
(青森県立郷土館 相馬信吉)
※県立郷土館は、県内の行事や街並み、農民の暮らしぶりなどを撮影した古写真を、広く県民の提供を受けるなどして収集しています。当館がこれまで集めた写真の一部を紹介しながら「ちょっと昔のあおもり」の記憶を52回にわたってたどってみます。(この項は、東奥日報社連載記事を転載したものです。)
昔の写真などをお持ちの方は、青森県立郷土館(電話017-777-1585)までご連絡ください。
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「佐々木直亮のホ-ムペ-ジ」