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青森県立郷土館ニュース

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写真で見るあおもりあのとき 第10 回「映画全盛のころ 観客あふれる劇場」

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↑青森市の奈良屋劇場に行列する人々
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↑スクリーンを見つめる観客たち

 昭和34年(1959)新春、人々は青森市古川にある奈良屋劇場(現在のシネマディクト)の前に大挙し、行列を作るーそのような光景が実際に見られました(写真上 提供:シネマディクト)。劇場の前は冬にもかかわらず、きれいに雪切がされ、また、「謹賀新年」の看板共々、観客を迎える準備ができています。                             

 主役は正月映画の「隠密七生記」を初めとする、三本立の東映スコープと呼ばれたワイドスクリーンの映画でした。ワイドスクリーンは昭和31年(1956)に新東宝が初めて採用し、その後映画各社が競って導入しました。

 最盛期の映画館は、昭和35年(1960)で全国に7457館、観客動員数は同年、年間で十一億二千万人余でした。同時期、青森県内では153館もの映画館がありました。

 このような中、奈良屋劇場では多くの観客席を確保するため、なんと天井裏を観客席に急遽、改造したそうです(写真下)。スクリーンを食いるように見つめる観客の目は、真剣そのものです。ほら、あなたも写っていますよ!
(県立郷土館 相馬信吉)



※県立郷土館は、県内の行事や街並み、農民の暮らしぶりなどを撮影した古写真を、広く県民の提供を受けるなどして収集しています。当館がこれまで集めた写真の一部を紹介しながら「ちょっと昔のあおもり」の記憶を52回にわたってたどってみます。(この項は、東奥日報社連載記事を転載したものです。)
 昔の写真などをお持ちの方は、青森県立郷土館(電話017-777-1585)までご連絡ください。

【関連写真】
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↑最上段の写真と同アングルの現状
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↑かつて使用した映写機

【関連サイト】
●「シネマディクト
by aomori-kyodokan | 2010-10-07 08:43 | 写真で見るあおもりあのとき
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