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青森県立郷土館ニュース

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写真で見るあおもりあのとき 第9 回「地域の足・南部鉄道 十勝沖地震で被害」

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↑県立種鶏場前から300メートル五戸寄りの地点(昭和43年5月、五戸町蔵)
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↑五戸駅構内の機関区前(昭和43年5月、五戸町蔵)

 南部鉄道は、昭和5(1930)年3月に「五戸電気鉄道」として、東北本線尻内駅(現八戸駅)に接続する形で尻内・五戸間で開業しました。さらに十和田湖を経て秋田県毛馬内に延長する計画や尻内から櫛引八幡宮・田面木・根城・糠塚を経由し、小中野・鮫・種差を結ぶ八戸延長線の計画があり、太平洋側と日本海側を結ぶ大構想でした。電化は実現せず、のちに「五戸鉄道」、「南部鉄道」と改称しました。

 昭和43(1968)年5月に発生した十勝沖地震で路線や鉄道施設が大きな被害を受け、結局復旧を断念して、翌年3月に廃止となりました。写真は被害状況の視察の際に撮影したものです。

 10月1日から五戸町図書館を会場に特別展「なつかしの南部鉄道」(主催、五戸町・青森県立郷土館、11月7日まで)が開催されます。39年間にわたって地域住民に親しまれた南部鉄道について、南部バス株式会社から五戸町に寄贈された資料を中心に紹介してその足跡をたどります。
(青森県立郷土館・竹村俊哉)


※県立郷土館は、県内の行事や街並み、農民の暮らしぶりなどを撮影した古写真を、広く県民の提供を受けるなどして収集しています。当館がこれまで集めた写真の一部を紹介しながら「ちょっと昔のあおもり」の記憶を52回にわたってたどってみます。(この項は、東奥日報社連載記事を転載したものです。)
 昔の写真などをお持ちの方は、青森県立郷土館(電話017-777-1585)までご連絡ください。

【関連写真】
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↑地割した五戸駅ホーム(昭和43年5月、五戸町蔵)

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↑崩落したトンネル入口(昭和43年5月、五戸町蔵)


【関連サイト】
● 「南部鉄道」
● 「南部鉄道路線図」
by aomori-kyodokan | 2010-09-30 09:40 | 写真で見るあおもりあのとき
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