
↑洪水に見舞われた青森市内の様子(阿部秀正氏撮影)
青森市は過去に何度も洪水の被害にあっていますが、昭和44年夏にも荒川・駒込川流域を中心に大きな被害に見舞われました。北上していた台風9号の影響で青森県内は8月23日午後から暴風雨が吹き荒れていました。
青森市内では23日夜11時頃、荒川が野沢集落付近で決壊し、また、駒込川も11時30分頃、鳴沢取水口付近で決壊しました。水は下流の桜川団地や花園町一帯も襲い、特に、荒川と駒込川の合流地点にある桜川団地は、浸水家屋が250戸余りにも及びました。
写真は一夜開けた24日に、旧東北本線敷地上から雲谷方面を撮影したもので、中央が青森市松原にある現在の中央市民センターです。10月1日に竣工しているので、完成直前に水害を受けたことになります。右端に写っている白い建物は、勤労青少年ホームです。著名な建築家生田勉の数少ない作品であることは、残念ながら青森市民には殆ど知られていません。
(青森県立郷土館・相馬信吉)
※県立郷土館は、県内の行事や街並み、農民の暮らしぶりなどを撮影した古写真を、広く県民の提供を受けるなどして収集しています。当館がこれまで集めた写真の一部を紹介しながら「ちょっと昔のあおもり」の記憶を52回にわたってたどってみます。(この項は、東奥日報社連載記事を転載したものです。)
昔の写真などをお持ちの方は、青森県立郷土館(電話017-777-1585)までご連絡ください。
【関連写真】
下の2枚の写真は、いずれも阿部秀正氏が同時期に撮影したものです。洪水の凄さが伝わってきます。

↑松原通を北側から撮影/左側は旧青森山田高校体育館?

↑同上の現状写真

↑堤川に架かる旧東北本線鉄橋/左端は青森成田山

↑同上の現状写真