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青森県立郷土館ニュース

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タグ:美術 ( 21 ) タグの人気記事

ふるさとの宝物 第190回 松木満史の裸婦デッサン

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 「乳からかたにかけて緑の美しい影だ/顔は赤/はらはオークル/(膝?)から下は紫/右足のすねはやや白し/うでの影は赤に近い紫/四月二十七日夜描く」。

旧木造町(現つがる市)出身の洋画家・松木満史は、フランスで描いた裸婦デッサンにこう書き込んだ。松木がフランスに滞在していたのは19389月からの一年間ほど。その間熱心に取り組んだのが裸婦デッサンである。…………


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なお、この『ふるさとの宝物』の連載は今回をもって終了しました。長い間お読み頂き、ありがとうございました。




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by aomori-kyodokan | 2017-03-30 10:25 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第178回 今純三『蕪島の海猫』

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2016年も残すところあと数日となった。今年の終わりにふさわしい資料はないかと思い、過去の当館展示会の図録をめくっていた。その手を止めたのがこの作品である。

 この作品作者は弘前市出身の今純三(18931944)だ。所狭しとひしめく海猫の群れとその飛び交うさま、奥へと連なる岩肌の粗い陰影が、繁殖期の蕪島のざわめきを………

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by aomori-kyodokan | 2016-12-29 13:42 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第155回 刀 銘兼康

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 美術品としての日本刀の魅力は、その洗練されたすっきりとした姿であろう。各時代において求められた機能を追求して進化してきた刀身は、無駄がなく美しい。
製作の過程で刀身に生じる現象も見どころの一つだ。………………

※ 続きは「青森県立郷土館デジタルミュージアム」の「あおもり見る知る掲示板」をご覧下さい。

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by aomori-kyodokan | 2016-07-21 13:25 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第152回 松木満史の油彩画『八甲田山』

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手前には木々の中に点在する家々、その向こうに見える雄大な八甲田山。本県を代表する山が力強い存在感を放っている。描いたのは旧木造町出身の洋画家・松木満史(1906~1971)だ。

松木は棟方志功が設立した洋画団体「青光画社」の創設メンバーの一人である。設立当時、松木は16歳、棟方は19歳だったというから、現代風に言うとベンチャー精神に富んだ二人であった。やがて松木は油絵を志して上京、後にフランスへ渡ることとなる。油絵を学ぶために渡仏したのは、本県では松木が初めてであった。........


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by aomori-kyodokan | 2016-06-30 16:29 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第124回 佐藤米次郎作の蔵書票

豊かさ秘めた小さな世界

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佐藤米次郎作の蔵書票。下の鉛筆と比べると、小ささが分かる。


 蔵書票は、本の持ち主をあらわすために見返し(表紙の裏)などに貼るもので、書票、エクスリブリスともいわれる。持ち主の名前(文字)と絵で構成され、日本では明治期に知識人たちの間で広まり、その美しさ、デザイン性から現在では鑑賞、収集の対象として世界中にコレクターがいる。
 佐藤米次郎(1915~2001年)は青森市出身の版画家で、県内の風物や伝統芸能などを愛らしい子供たちの表情とともに表現した作品が数多くある。蔵書票作家、豆本作家としてもよく知られている。写真は、「読書」から連想される「ランプ」の蔵書票。同じモチーフでも様々なデザインがあり、見比べてみるのも楽しい。
制作者(作家)は、テーマを依頼されることもあるが、蔵書票を手にする依頼主の趣味や職業、出身地などを考慮して制作するという。手の中に収まる小さな世界に「私の本…」という依頼主の本へのこだわりと愛着が、さらに作家の依頼主へ思い、それを表現するための「わざと時間」がこめられる。
県立郷土館では、19日(土)から企画展「大・中・小~くらしの中のスケールあれこれ~」を開催。人間が生み出した「もの」の中から、小さな世界、蔵書票や豆本を紹介。小さな作品が秘める奥深さと豊かさを味わってほしいと思う。
(県立郷土館主任学芸主査 太田原慶子)
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by aomori-kyodokan | 2015-12-10 10:16 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第111回 鈴木正治の木彫「○△□」

創造膨らむ不思議な形

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「形そのものとしても、単純にものが表現できれば最高だと思う」と語った青森市出身の彫刻家鈴木正治(1919~2008年)の作品は、これまでにも何度か紹介しているが、写真は○△□と題する木彫。一本の細長い木の中に、○と△と□を彫り抜いたもの。一つ一つの小部屋のような空間の中に、○△□が閉じ込められた作品である。
○(球体)と□(立方体)は狭い空間の中で動く。しかし、△(三角錐)はどういうわけか上部と一部の側面が切り離されていないので動かない(動けない)。限られた空間の中で動くモノと動かないモノがある。なぜなのか。外側に出られないという限界がありながらも、動くことができる○と□。動けない△は、まるで空間の中で浮いている一瞬を表現しているようだ。
途中で頭の中に描いた設計図から離れ、彫ることをやめたのか、制作者にしかその意図は分からない。想像する楽しさを与えてくれる不思議な魅力をもつ作品である。
県立郷土館は、10月31日(土)まで、深浦町美術館で連携展「鈴木正治作品展」を開いており、この作品をはじめ、絵画や版画約50点を展示している。)
(県立郷土館主任学芸主査 太田原慶子)
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by aomori-kyodokan | 2015-09-10 11:48 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第98回 奈良岡正夫の油彩画「閑日」

命の優しさ、深い愛情


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奈良岡正夫「閑日」(油彩、キャンバス)


 弘前市出身の油彩画家奈良岡正夫(1903~2004年)は、ヤギを好んでテーマにしたことから「ヤギの画家」と称される。奈良岡は、戦時中、その写実力を見込まれ、従軍画家として戦地に赴き戦争記録画を残した。人間が争い、苦しむ姿を目の当たりにした体験により、戦後は物言わぬ動物達に心を惹(ひ)かれていったという。
昨年、山羊の親子を描いた作品、岩木山など故郷の風景を題材にした作品などが当館に寄贈された。写真の「閑日」の制作年は分からないが、題材としてはあまり多くない、人物を描いたものである。大人の手元を見つめる幼子、その後ろ姿に注がれる優しい眼差しと穏やかな空気を感じさせる。
1997年に発行された『奈良岡正夫画集』(生活の友社)に同じ構図の「孫」(90年)と題した作品があるが、「閑日」は、生涯絵筆を握り続けた画家の、命に対する優しさと愛情の深さ、力強さがより伝わってくる。
(主任学芸主査 太田原慶子)
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by aomori-kyodokan | 2015-06-11 12:00 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第91回 鈴木正治 エンボス「栗と虫」の原版

手作業で刻み込んだ線

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エンボス「栗と虫」の原版


 「本当の形が最高だと思う。人間が手をかけたほうがいやみだ。だからそのいやみな部分はなるべく少なくしたい。」「展覧会などに行くと『手を触れないで下さい』と札があるでしょう。あれがなにか拒否されたようですごくいやだ。だから自分では、いくら触っても構わない、踏んだり蹴ったりしてもいい形をつくりたいと思った。」これは鈴木正治の願いである。
 鈴木正治が亡くなってから今年で5年目。齋藤葵和子氏に寄贈していただいた2000点に及ぶ作品の中から200点ほどを選び、平成27年3月14日(土)から青森県立郷土館大ホールにて「彫刻家・鈴木正治の世界展」を開催している。
 今回、初めて展示されているのがエンボス(空刷り)の原板となる銅版である。エンボスは版面にインクを付けずプレスなどで凹凸を刷り出す方法。鈴木はほかの芸術家のように、銅版に硫酸などの薬品を使用せず、手作業で細かい線を刻み込んでいる。鈴木正治のマクロとミクロの世界を自分の目で見る楽しみがこの展示会にはある。ぜひ鈴木正治の世界に浸っていただきたい。
(県立郷土館 学芸主査 伊丸岡 政彦)
※ なお、この企画展はすでに終了しております。
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by aomori-kyodokan | 2015-04-09 08:58 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第88回 「横たわるトルソー」

豊かな才能感じさせる

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鈴木正治 「横たわるトルソー」




 彫刻家・鈴木正治の作品は、青森市内のあちこちで出会うことができる。浅虫水族館の入り口付近や、青い森公園の中、青森県総合社会教育センター内の庭、某うなぎやさん、某病院の前などなど。我々にとってなじみ深いこの作家の作品約二千点が、2014年1月、長年にわたり鈴木正治の制作活動を支援してきた斎藤葵和子氏によって、当館へ寄贈された。その中には、鈴木の代表作といわれる「誕生」と「ウゴカズ」の他にも、魅力的な彫刻作品が数多く含まれていて、石彫「横たわるトルソー」もそのひとつである。
 この作品は大理石を素材とした両手で抱えられるぐらいの大きさ(1970年制作、縦15㎝、横30㎝)である。大理石ならではの質感が、まるで人間の肌のようななめらかさをたたえている。女性の体の持つ柔らかな曲線がこれほど美しくしかも重量感たっぷりに表現されていることの驚き。おへそのわずかなくぼみのかわいらしさ。しばし、見入ってしまう魅力にあふれている。これまで、様々な鈴木作品を見てきたつもりでいたが、あらためて鈴木正治という彫刻家の才能の豊かさを再確認させてくれた一点である。
 この作品は、3月14日より開催している「斎藤葵和子コレクション寄贈記念企画展彫刻家・鈴木正治の世界」に展示中である。
(前県立郷土館副課長 對馬恵美子)

※ この企画展はすでに終了しました。
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by aomori-kyodokan | 2015-03-19 15:59 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第77回  加藤武夫の豆本「木版画小品集(モスリンブック)」

出来栄え 志功が賞賛

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>加藤武夫の豆本。手前のペンと比べれば小ささが分かる


 版画家加藤武夫は、1961(昭和36)年から1971(昭和46)年までにかけて、木版画で制作した県内各地の景勝地の風景を十数点集め、製本した豆本「モスリンブック」を7巻私刊した。加藤は「モスリンブック」ができる度、棟方志功に贈呈し、それに対して棟方も必ず加藤へ礼状(はがき)を出した。61年6月25日付の志功の葉書には「内容の板画みな、まとまって小気味よい出来栄えです。」とあり、また棟方は「モスリンブック」の装丁がとても気に入ったようで、「とても色の美しい表紙です。この色は、私も大好きです。」とも書いている。
 さて、「モスリンブック」の「モスリン」とは、明治維新の頃に輸入された羊毛で織られれた薄手の平織りの生地のことをいう。その後、日本製のモスリンが生産されるようになり、安価なことと発色の良さから広く普及した。
 当館では、来年の干支「羊」にちなんだ「新春展」を開催中であるが、羊の毛が使われているということで、この「モスリンブック」も展示している。豆本のかわいらしさ、そこに貼られた小さな版画作品、モスリン特有の色彩の表紙、それぞれを楽しんでいただけたらと思う。
(前県立郷土館副課長 對馬恵美子)
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by aomori-kyodokan | 2014-12-18 15:28 | ふるさとの宝物 | Comments(0)