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青森県立郷土館ニュース

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開催中 企画展 「おもちゃ百科図鑑-あそびの今昔-」

おかげさまをもちまして、この企画展は好評のうちに終了致しました。ありがとうございました。

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八戸市在住の玩具収集家 安田勝寿氏所蔵の資料を中心に、歴代のおもちゃを数多く展示し、おもちゃの歴史的なあゆみやあそびの変遷をたどり、当時の思い出をよみがえらせます。

◆安田勝寿コレクションを中心に、おもちゃの歩みとあそびの世界の変遷をたどります。
【日時】4月25日(金)~6月11日(水) ※会期中は休館しません
【時間】午前9時~午後6時 ※入場は午後5時30分まで
【場所】当館1階特別展示(大ホール)
【料金】一般 310円(250円)、高校・大学生 150円(120円)
 ※小・中学生は無料。障がいのある方、老人福祉施設に入所の方は観覧料免除。
 ※(  )内は20人以上の団体料金。
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by aomori-kyodokan | 2014-04-25 09:00 | 企画展・特別展 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第43回 日本鉄道陸奥地方画譜

沿線の風景や人々描く

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「日本鉄道陸奥地方画譜」より「尻内停車場建築之図」


 日本最初の私鉄である日本鉄道会社が上野青森間の最終区である盛岡青森間を開業したのは1891(明治24)年9月1日である。盛岡藩のお抱え絵師川口月嶺(げつれい)の長男月村(げっそん、1845-1904)は、前年の冬から春にかけて、盛岡以北の沿線風景を描いて画譜にまとめた。「岩手県南岩手郡雫石川鉄橋之図」から始まり、「青森県東津軽郡青森市街大雪之図」で終わる50景の絵には、当時の人々の生活の様子や風俗を描いているものも多く興味深い。
 この絵は、尻内停車場(現JR八戸駅)の建設の様子を描いたものである。尻内停車場が市街地から遠く離れたところに建設されたことから、百年の計を誤ったとの批判が出た。盛岡青森間の路線決定の過程では、鉄道局が作成した原案である太平洋岸の八戸周辺を通るルートに対して、照会を受けた陸軍省は国防上の観点から内陸ルートへの変更を求めた。 開通式は青森町の安方停車場(現JR青森駅)内の客車庫で挙行された。
(青森県立郷土館学芸課副課長 竹村俊哉)
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by aomori-kyodokan | 2014-04-24 11:07 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第42回 虹の上を飛ぶ船完結編

子供が描く壮大な物語

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「虹の上を飛ぶ船完結編」(2m×4m)


 1970年に坂本小九郎先生が八戸市立湊中学校に赴任し養護学級を担当、美術を指導した。その成果として「船の一生」「虹の上を飛ぶ船」の版画集を制作、引き続き共同制作「虹の上を飛ぶ船総集編Ⅰ」「虹の上を飛ぶ船総集編Ⅱ」、「虹の上を飛ぶ船完結編」が完成した。これらの版画は生徒の家庭の多くが漁業関係者であったことから、魚と港の人々との関わりに端を発し、やがては宇宙を含む壮大な世界へと発展する一連の物語となっている。
 完結編は縦2メートル縦4メートルもの大きな版画作品で、『船の一生』から『虹の上をとぶ船総集編Ⅱ』までの一連の版画集や共同制作作品の各イメージが結集された内容になっていて、太陽と月、火山、ペガサス、サソリ、船など子供たちの心の奥底から湧き出した様々なイメージが共存し、壮大な神話を思わせるようなファンタジーの世界が創り出され、本県の版画教育の中から生まれた名作のひとつと言えるであろう。
(前県立郷土館学芸課副課長 對馬恵美子)
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by aomori-kyodokan | 2014-04-17 10:12 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第41回 イタコの呪術具

習俗伝える重要な資料

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イタコが使った呪術具


 当館ではイタコの呪術具一式、オダイジ・袈裟(けさ)・イラタカの数珠・弓を常設展示している。寄贈者の家族がイタコであり、その遺品である。
 イタコは師匠について経文・祭文などを習得し、身上がりの儀式を無事終えてから、巫業を始めることが認められた。その際に呪術具一式が師匠から譲られた。オダイジは、筒状の入れ物にイタコの守り神を収めたものだが、中味を見ることは禁忌となっている。イラタカの数珠は、1.5から2メートルほどの長さがあり、両端に熊の爪、天保銭などを結び付けている。弓は、組み立て式で、弦を張ってそれを竹の棒で打った。弓の振動はやがて打楽器のような音となり、イタコは神がかりした。
 イタコは現在、消滅の危機にある。これら呪術具は、イタコの習俗を伝える実物資料として、今後さらに重要なものとなるだろう。
(県立郷土館学芸課長 古川実)
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by aomori-kyodokan | 2014-04-10 10:09 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第40回  白神山地コーナー

10年間の調査成果紹介

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多くの調査成果を展示している白神山地コーナー


 世界遺産『白神山地』は、1993(平成5)年12月6日から11日に開催された、第十七回世界遺産委員会で,世界遺産(自然遺産)に登録されました。広大なブナ天然林が高く評価されたのです。
 県立郷土館では、85~89年度の5カ年計画で「赤石川流域自然調査」を、平成二年度から平成六年までの五カ年計画で「白神山地自然調査(笹内川流域・十二湖周辺)」を行いました。合わせて白神山地で十年間調査を実施しました。県内の研究者の協力を得て調査隊を編成し、重い荷物を背負い渓流を上っての調査です。地質では多くの植物化石を、植物では多くの植物を確認し、森林群落についての調査も行いました。動物では渓流に生息するニホンカワネズミなどのほ乳類や両生・爬虫類を確認し、昆虫では白神山地特産種の新種の昆虫の発見をしました。
 これらの調査成果は、報告書としてまとめ、常設展示室(自然)白神山地コーナーに、大きなブナ林の写真と共に展示されています。博物館では調査研究の成果をどのように生かしていくかが問われます。この白神山地の展示は、県立郷土館の代表となる展示で、まさに博物館活動から生まれた展示なのです。
(県立郷土館主任学芸主査 山内智)
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by aomori-kyodokan | 2014-04-03 10:07 | ふるさとの宝物 | Comments(0)