ブログトップ

青森県立郷土館ニュース

kyodokan.exblog.jp

<   2013年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧

特別展『平尾魯仙』展示替え


b0111910_9365870.jpg
b0111910_9363722.jpg
b0111910_936411.jpg
b0111910_9361790.jpg

展示替えした資料


 現在開催中の特別展『平尾魯仙~青森のダ・ヴィンチ』は、先日展示替えを行いました。新たな資料をご覧頂きたいと思います。
 展示替えをした作品は以下の4作品です。
1・平尾魯仙「竹林の七賢図屏風」六曲一双→「鶴図屏風」六曲一双へ。
2・「山水図」の軸を2点、「十三湖之図」の軸、及び「山水図屏風」→「四季農耕図屏風」(六曲一双のうち左隻のみ展示)へ。
3・東京国立博物館所蔵『四季草花図譜』の頁替え(前期と違う頁を開いています)。
4・『異物図会』の下絵→『異物図会』5巻からそれぞれ代表的な絵図を紹介。
他に、今回来館者の方々から人気のある作品「虎図衝立」とその下絵を会場の中央の展示ケースへ移動しました。
 展示替えの中で特にお勧めは、奇妙な生き物を描いた本『異物図会』5巻です。絵柄もユニークだし、生き物たちの描き方も丁寧で色もきれい!「やっぱり本物は違うな」と思いますよ。
[PR]
by aomori-kyodokan | 2013-10-22 09:44 | 企画展・特別展 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第19回 陽物(ようぶつ)

神秘的な力への信仰

b0111910_9555148.jpg
郷土館が所蔵している金属製の陽物



 陽物(男根の形を象徴するもの)を神体としたり、神社に奉納したりするならわしは、各地で古くから行われてきた。しかし、「卑猥」で「野蛮」な習俗であるという偏見から、明治のはじめに取締りの対象となったことや、そういった見方が、「啓蒙」という名のもと、次第にひとびとの間に共有されていったこともあって、「みちのおくにはいと多し」(菅江真澄『外ヶ浜つたひ』)と記された頃に比べると、廃れてしまったものも多い。そんな逆境に屈することなく、今もなお本県では100に近い場所で、このような習俗が受け継がれている。
 このならわしには、子宝や自然の恵みを求めるもの、住まいや村里の災いを退けるもの、道行きの安全を祈るものなどがあって、さまざな願いが込められている。いずれもその本質には、生殖器の持つ神秘的な「力」に対する信仰がある。奉納される陽物は、木や石など、身近な加工しやすい素材で作られることが多い。なかには写真のような金属製のものもある。よく知られているのは、津軽の「カナマラ大明神」の話(根岸鎮衛『耳袋』)。神体は黒銅製の陽物とされる。平内町の神社では「コンセイサマ」と称して金属製の陽物を祀っている。また、「コヤスサマ」といって上北地方の民家に祀られる鉄製のものもある。テンニャクバサマ(産婆)であった先代が信仰していたものという。
(県立郷土館研究員 増田公寧)
[PR]
by aomori-kyodokan | 2013-10-10 09:53 | ふるさとの宝物 | Comments(0)

ふるさとの宝物 第18回 「アオモリゾウ」の模型

七戸産化石を基に復元

b0111910_10263494.jpg
来館者に人気の「アオモリゾウ」


 郷土館の自然展示室に展示されている、小型のゾウの模型を見た記憶がある方は多いのではないだろうか。この模型は、1906(明治39)年に七戸町で発見されたゾウの化石の研究論文(1936(昭和11)年発表)を元にして、郷土館が開館した40年前に作られた復元模型である。ゾウの化石の発見は、大昔の青森にゾウがすんでいたことを私たちに教えてくれるが、その化石は所蔵していた大学が空襲によって焼失したため行方不明となった。そのため化石の展示ができず、復元模型による展示となった。
この論文では、このゾウは日本各地に生息していたナウマンゾウより小型であると考えられ、「アオモリゾウ」と命名された。「アオモリ」という地名がついていることや小型でかわいいことから、この復元模型は来館者から人気がある。しかし、ナウマンゾウの研究が進んだことで、このゾウはナウマンゾウの子どもとして差し支えないことが明らかとなり、アオモリゾウという呼び名はナウマンゾウの地方におけるニックネームとなった。
(県立郷土館学芸主幹 島口 天)
[PR]
by aomori-kyodokan | 2013-10-03 10:25 | ふるさとの宝物 | Comments(0)