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ふるさとの宝物 第130回 コクゾウムシ

米粒を餌にする害虫

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コクゾウムシ


 昆虫の中には私たちの生活と密接な関係にある種類も多い。衣類、食品、建材、書籍など、私たちの周りにある物の殆どは何かしらの昆虫等が住み着いている。台所の米びつの中に発生する「コクゾウムシ」もその一つで、貯穀害虫(ちよこくがいちゆう)と呼ばれている。
 コクゾウムシの成虫は体長が3ミリメートル前後で米粒の大きさに比べて小さく、幼虫は更に小さい。成虫の寿命は長く約4ヶ月と言われているが、幼虫は卵から成虫になるに約1ヶ月かかる。幼虫成虫共に米粒で生活しており、成虫の雌は一個体で200卵を米粒一個づつに口吻(こうふん)で穴を開けて一個の卵を順次産卵する。このため、米びつにコクゾウムシが入り込むと、大発生して蓋を開けた私たちを驚かせることになる。近似種で同様の生態をする更に小型のココクゾウムシは国内の系統は殆ど飛ばないが、コクゾウムシは飛ぶことは出来、分布を広めている。近年は台所にシステムキッチンが普及し、コクゾウムシも見かけなくなった。
 米粒大の昆虫は、甲虫の世界では小型の種類に属している。昆虫の大中小の大きさの違いがわかる、企画展「大・中・小~くらしの中のスケールあれこれ~」を開催中で、自身の目でその大きさを確認して見ていただきたい。
(県立郷土館学芸員 山内智)


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by aomori-kyodokan | 2016-01-28 14:50 | Comments(0)