S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
暑さ寒さも彼岸まで、冬もあと少しの辛抱だ。彼岸のお供えといえば団子。団子は大きいほうがいいらしい。
お隣の秋田県能代市では「彼岸団子は、仏が帰るとき1個しか持ち帰れないから小さくしてはならない」、同横手市では「終(しま)いの日のミヤゲ団子が大きいと仏が喜ぶ」といわれる。
本県でも、南部地方では「終い彼岸の団子は仏たちが持ち帰って比べ合うから大きく作る」「両手でつかめない位の団子を5つ供える」「人に負けず早く行くようにと直径20㌢くらいの団子を作る」といわれる。
一方、写真は巨大な葬式饅頭(まんじゅう)。直径30㌢、重さ4㌔。これほど大きな饅頭を供えるのは、県内で三戸町と周辺の一部だけだ。
なぜこれほど巨大なのか?同町で菓子店を営む男性によると「できるだけ大きな饅頭を供えて故人を送りたいという気持ちや、互いに競い合う気持ちからではないか」とのこと。
ただし巨大化したのは戦後。比較的新しい習俗だが、動機は彼岸団子に通じるものがありそうだ。
(県立郷土館学芸員・増田公寧)
写真:1個あたりの大きさが通常の40個分に相当する葬式饅頭(県立郷土館蔵、複製。装飾品はイメージ)
<< ふるさとの宝物 第188回 ほ... | ふるさとの宝物 第186回... >> |
「青森県立郷土館ニュース」は.. |
at 2023-01-01 00:00 |
青森郷土見聞録 第18回 盆.. |
at 2021-08-19 12:00 |
青森郷土見聞録 第18回 盆.. |
at 2021-08-12 12:00 |
青森郷土見聞録 第16回 盆.. |
at 2021-08-05 12:00 |
青森郷土見聞録 第15回 盆.. |
at 2021-07-29 12:00 |
ファン申請 |
||