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青森県立郷土館ニュース

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ふるさとの宝物 第45回 青森隕石

普通の石より少し重い

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 昨年2月15日にロシアのチェリャビンスク州に落下した隕石のことは記憶に新しいところであるが、青森市にも今から30年前の昭和59年(1984)6月30日に隕石が落下している。
 この隕石は、青森市南佃の印刷所のトタン屋根のひさしを突き抜け、地面に落下した。トタン屋根には長さ18㎝、幅6㎝ほどの裂けたような穴があき、隕石は2つの大きな破片といくつかの小さな破片に割れた。隕石の総重量は約320gあり、大きな破片の1つが当館に、もう1つが国立科学博物館に展示されている。隕石の種類としては最も一般的な普通球粒隕石であり、これはロシアに落下した隕石と同じ種類に分類される。
 この隕石には、割れた断面が灰色であるのに対して、表面は融けて黒い皮膜ができているという特徴があるほかに、手に持った感じが同じ大きさの一般的な石よりやや重く感じられるという特徴がある。このような特徴をもった石をみつけたら、それは隕石かもしれない。
(県立郷土館主任学芸主査〈現 副課長〉島口 天)
by aomori-kyodokan | 2014-05-08 11:17 | ふるさとの宝物
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