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ふるさとの宝物 第117回 ニホンザル(ホンドザル)

雑食の食いしん坊、食害も

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県立郷土館に展示されているニホンザルの剥製


 ニホンザルは,日本にのみ生息する固有種である.本州,四国,九州や屋久島,金華山島などに生息し,青森県が北限である.ニホンザルは更に本土に生息するホンドザルと屋久島のヤクシマザルの亜種に分かれている.青森県の個体は亜種ホンドザルである.
 青森県では,下北半島,津軽半島,白神山地とこれに連なる地域の三つに生息域に大きく分かれている.下北半島の集団は北限にあたり,天然記念物「下北半島のサルおよびサルの生息北限地」に昭和四十五年十一月十一日に指定された.また,平成二十二年に改訂された,青森県レッドデータブックでは下北半島と津軽半島の個体群を地域限定希少野生生物に指定した.
 広葉樹林に群れをつくって遊動生活をしているが,中にはハナレザルやヒトリザルと呼ばれる単独で行動する個体も見られる.雑食性で木の実,果実,葉などの他に昆虫や小動物も捕食する.農作物の食害も見られ問題となっている.
 青森県下北半島には古くから地元の研究者を中心に多くの調査研究がなされている.特に,個体数や群れの移動の調査など行われ多くの成果を上げている.
 郷土館の自然展示室にも,青森県産のホンドザル(事故死)が展示されている.
(県立郷土館学芸員 山内智)
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by aomori-kyodokan | 2015-10-22 11:22 | ふるさとの宝物 | Comments(0)
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