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青森県立郷土館ニュース

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ふるさとの宝物 第112回 右衛門六良仏(えもんしろうぶつ)

民衆の願い、祈り反映

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1969(昭和44)年に青森県南部地方の旧家から寄贈された右衛門四良仏(県立郷土館蔵)


 家々が立派な仏壇を設けるようになったのは、近世からだとされている。よってそのなかに仏像を祀るようになったのもそれ以降のことであろう。写真は、おもに十和田市や七戸町周辺などの青森県上北地方の寺社や旧家の仏壇、神棚、台所などに祀られてきた素朴な丸彫りの木像で、「右衛門四良仏(えもんしろうぶつ)」と呼ばれてきた形式の仏像である。作者は、十和田市洞内の旧家、長坂屋右衛門四郎家の当主でありながら、18世紀中期から後期にかけて多くの仏像を造って活躍し、1779年頃に没した大工「右衛門四良(えもんしろう)」だとされている。右衛門四良は、このような僧形の像だけではなく、観音像や恵比寿像、鬼形像、十王像など、バラエティに富んだ像を残している。当時の民衆の様々な願いや祈りに応じて彫ったのだろう。
(県立郷土館主任学芸主査 小山隆秀)
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by aomori-kyodokan | 2015-09-17 11:04 | ふるさとの宝物 | Comments(0)
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