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ふるさとの宝物 第65回 松木満史の油彩画「馬のいる自画像」

酒を愛した画家の1枚
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松木満史「馬のいる自画像」
祝酒の封を開ける松木満史
(県立郷土館発行「松木満史とその時代展」図録より転載)


 現在、当館では特別展「発酵食品パワー」を開催中であるが、発酵食品を代表するのもののひとつは酒であろう。古今東西、酒を愛した芸術家は多く、棟方志功のように、全くお酒を飲まない画人はむしろ珍しい。志功の青春時代の画友、松木満史は例外にもれず、酒が大好きであった。
 満史は第1回(1959年)の青森県文化賞の受賞者であったが、その第一報は、蔦温泉に滞在中の、満史と小館善四郎他計4名の国画会仲間で酒宴を催している真っ最中に届いたという。4人は秋の十和田の写生旅行に来ていたのである。
写真は、宿の主人から祝酒の差し入れが入り、それを喜色満面の笑みを浮かべた満史が封を開ける瞬間である。この夜、4人で1升瓶にして3本を開けたというから、酒豪ぞろいであったのだろう。皆、祝いの美酒に酔いしれたにちがいない。
 掲載の作品は、受賞の翌年(60年)頃に描かれた油彩画「馬のいる自画像」、向かって右側の人物が満史である。
(前県立郷土館学芸課副課長 對馬恵美子)

※ なお、特別展『発酵食品パワー』は、昨年秋好評のうちに終了しました。
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by aomori-kyodokan | 2014-09-25 11:45 | ふるさとの宝物 | Comments(0)
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