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ふるさとの宝物 第76回  山の神の掛図

マタギら 感謝込め祀る

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マタギらが祭祀に使用したと思われる山の神の掛け図


 12月は納めの月である。その年の収穫の恵みや無事に家業を果たせたことなどに感謝し、各家、職場、ムラごとに諸々の神様のお祭りを行う。本県では、5日エビス、8日薬師、9日大黒、16日農神(津軽ではオシラサマ)などと各神様の祭日があり、神様の年取りの日と呼ぶ。山の神は12日が年取りの日に当たり、これは本県全域で同じ日である。
 山の神は全国各地で祀られる神様であるが、その性格は多様で謎の多い神様でもある。なぜ12日に祀るのかというと、諸説あって明解な答えがない。山の神は女性か男性か。畏怖する対象として妻を「山の神」と呼ぶのは、山の神を女神とするとらえ方であるが、一方、男神であるとするとらえ方もある。
 写真の掛け図は、男神の山の神で2匹の山犬がお仕えしている。狩猟をしたマタギや山林伐採に従事するヤマゴたちは、男神を祀ることが多いとされることから、この掛け図はそのような山の仲間たちが山の神祭祀に用いたものと思われる。
(県立郷土館学芸課長 古川実)
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by aomori-kyodokan | 2014-12-11 15:26 | ふるさとの宝物 | Comments(0)
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