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ふるさとの宝物 第86回 十三ネゴ

海藻を編んだ布団

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海藻を編んで作られた「十三ネゴ」


 寒い冬。かつての人々はどんな夜具を使用していたのだろう。写真は津軽地方で使われていた布団。綿布団やワラ布団ではない。材料は「海藻」である。
「子どもの頃、ハラ空いて眠ってるうぢに無意識にフトンばカジったもんだ。海藻で作ってあるがら、噛めば味コ出るんだ」(つがる市木造柴田、80代男性)。
十三湖で採れた藻(水草)を細縄でムシロ状に編んだもので「十三ネゴ」と呼ばれた。繊維が細かいのでフカフカとして温かく、いわば厚手の毛布のようなものである。冬が近づくと、十三湖近辺の集落から川をさかのぼり、舟や徒歩で「十三ネゴ」を売る老人がやってきた。「十三のネゴ屋だって、腰コ曲げだジサマ来たもんだネナ。ショイコで背負って、ネゴ売りだってノ」(同市木造平滝、80代女性)。
保温性に優れているので、納豆やどぶろく作り、種籾の保温、漬物や野菜の凍結防止、馬や人の防寒着など、夜具として以外にもさまざまな場面で活用された。
(県立郷土館研究員 増田公寧)
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by aomori-kyodokan | 2015-03-05 10:26 | ふるさとの宝物 | Comments(0)
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