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ふるさとの宝物 第88回 「横たわるトルソー」

豊かな才能感じさせる

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鈴木正治 「横たわるトルソー」




 彫刻家・鈴木正治の作品は、青森市内のあちこちで出会うことができる。浅虫水族館の入り口付近や、青い森公園の中、青森県総合社会教育センター内の庭、某うなぎやさん、某病院の前などなど。我々にとってなじみ深いこの作家の作品約二千点が、2014年1月、長年にわたり鈴木正治の制作活動を支援してきた斎藤葵和子氏によって、当館へ寄贈された。その中には、鈴木の代表作といわれる「誕生」と「ウゴカズ」の他にも、魅力的な彫刻作品が数多く含まれていて、石彫「横たわるトルソー」もそのひとつである。
 この作品は大理石を素材とした両手で抱えられるぐらいの大きさ(1970年制作、縦15㎝、横30㎝)である。大理石ならではの質感が、まるで人間の肌のようななめらかさをたたえている。女性の体の持つ柔らかな曲線がこれほど美しくしかも重量感たっぷりに表現されていることの驚き。おへそのわずかなくぼみのかわいらしさ。しばし、見入ってしまう魅力にあふれている。これまで、様々な鈴木作品を見てきたつもりでいたが、あらためて鈴木正治という彫刻家の才能の豊かさを再確認させてくれた一点である。
 この作品は、3月14日より開催している「斎藤葵和子コレクション寄贈記念企画展彫刻家・鈴木正治の世界」に展示中である。
(前県立郷土館副課長 對馬恵美子)

※ この企画展はすでに終了しました。
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by aomori-kyodokan | 2015-03-19 15:59 | ふるさとの宝物 | Comments(0)
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