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写真で見るあおもりあのとき 第132回 農村の足 乗合馬車  バスの登場で姿消す

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昭和32年の弘前駅前の風景、乗合馬車とバスが写っている


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弘前駅前の乗合馬車





 現在のように自動車がまだ普及していなかった時代には馬が交通や運輸の多くを担っていました。馬に馬車を引かせて物資や人を運び、そして冬期には馬車に代わって馬そりを引かせていました。
人を乗せる馬車の場合、市や町周辺の農村部に定期便の乗合馬車がありました。かつてはどこへ行くのにも長時間歩いて行くのが普通でしたが、病人や子供連れだと歩くのが大変ったので乗合馬車を利用することが多かったようです。このような乗合馬車を客馬車とかトテ馬車といいました。トテ馬車の名称は警笛としてつけていたラッパを「トテトテトテー」と鳴らしたことからきているといいます。
旧岩木町賀田の場合、乗合馬車を営んだ馬車屋が2軒あり賀田と弘前間を毎日往復していました。馬車は朝の決まった時間に賀田を出発しました。終着は旧国鉄弘前駅でしたが、弘前に入ると客の希望した場所に立ち寄ってくれたのでコースはその日によって異なっていました。駅前に着くとそのまま待機し、夕方にまた客を乗せて賀田に帰りました。
 写真は1957(昭和32)年の弘前駅前の風景ですが、乗合馬車とバスが写っています。乗合馬車はこの頃から多くのバス路線が開通するようになって営業をやめざるをえなくなりしだいに姿を消していきました。(県立郷土館客員学芸員・成田 敏、写真はともに佐々木直亮氏撮影)
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by aomori-kyodokan | 2013-03-07 08:00 | 写真で見るあおもりあのとき | Comments(0)
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