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写真で見るあおもりあのとき 第106回 浅虫に東北大水族館 類似施設の先駆け

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浅虫臨海実験所全景(絵葉書より)

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裸島前の海岸で磯遊びをたのしむ人々(佐々木直亮氏撮影)




 青森市の東部にある浅虫は、海と温泉と水族館のある行楽地として親しまれています。ここで紹介する水族館は、県営水族館が開館する以前、1924年(大正13年)に開館した東北帝国大学理学部附属臨海実験所(浅虫臨海実験所)付属水族館です。1922年、東北帝国大学理学部に生物学科が開設されたことに伴い、臨海実験所の建設が本県の小湊村(現平内町)出身の畑井新喜司教授を中心に計画され、地元篤志家野村治三郎・平田義造両氏の寄付により整備されたものです。
 水族館はレンガ造の建物で、アーチの連続やステンドグラス等、アール・デコ様式のモダンな外観で、内部も当時の外国の水族館を模範とした大型水槽や展示施設など、類似施設の先駆けとなるものでした。上の写真は開設当時の全景で、前の建物が水族館、後ろの四角い建物が実験所本館です。独立して切り立った岩は裸島で、干潮時には歩いて渡ることが出来ました。下の写真は昭和30年代の様子で、裸島前の磯場遊びの人々の背後に水族館が見えます。水族館に至る通りにはお土産屋や食堂が建ち並び、国道の入り口にはヘルスセンターや遊園地オープンして県内有数の観光地として賑わいました。青森県営浅虫水族館が開館されたのを受けて、1984年4月に閉館となり現在では建物も全て改築され、名称も東北大学大学院生命科学研究科附属浅虫海洋生物研究センターとなりました。
(県立郷土館・昆 政明)
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by aomori-kyodokan | 2012-08-30 08:00 | 写真で見るあおもりあのとき | Comments(0)
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