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青森県立郷土館ニュース

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写真で見るあおもりあのとき 第86回「農村部の女性の服装 昭和30年代境に一変」

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農家の女性と思われる3人。1人が上半身だけ洋装となっている=昭和31年、三戸郡で撮影






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農村部でも洋装化が進み、4人全員が洋服を着ている=昭和37年、上北郡で撮影


 明治時代になって西洋から洋服が入ってきました。しかし、洋服は一部の上層特権階級だけが着用しただけで、一般人の服装は昭和時代になるまで依然として伝統的な和服が主体でした。特に農村部においてはそうでしたが、青森県の農村も同様で、江戸時代までの麻の着物からしだいに綿の着物へと代わっていっただけの変化でした。
第2次世界大戦が終結し、日本では急激に洋装化が進みます。男性に比べて進まなかった女性の洋装も急激に定着しました。そして、それは都市部に限らず、農村部の状況も同様でした。
 上の写真はは昭和31年に三戸郡で撮影されたものですが、農家の女性と思われる三人のうち一人が上半身だけ洋装です。おそらく、この女性はこの地域でもかなり早く洋服を着始めたのではないか思われます。ところが、同じ農家の女性でも昭和37年に上北郡で撮影された下の写真ではすべてが洋服となっています。
 洋裁ブームからさらに合成繊維の開発が進んで既製服時代に入り、洋服が豊富に出回っていった時期でした。昭和30年代は衣生活に限らずあらゆる生活様式ががらり変わっていった時期だったのです。
 当館では、県内の行事や街並み、農民の暮らしぶりなどを撮影した古写真を、広く皆様方から提供を受けるなどして収集しています。お持ちの方は、県立郷土館(電話017-777-1585)までご連絡ください。
(県立郷土館客員学芸員 成田 敏、写真はいずれも佐々木直亮氏撮影)






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by aomori-kyodokan | 2012-04-12 16:44 | 写真で見るあおもりあのとき | Comments(1)
Commented at 2012-04-29 13:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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