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青森県立郷土館ニュース

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写真で見るあおもりあのとき 第19回「炉があったダイドゴ 調理、暖房、照明に」

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↑炉のある部屋(野呂善造氏撮影)
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↑ストーブのある部屋(昭和30年代前半、佐々木直亮氏撮影)

 昔の農家は入り口から土間になっていて、土間からすぐの部屋をダイドゴ(台所)といいました。この部屋には必ず炉が設置されていて薪を燃やしていました。炉では一年中火を燃やしていましたが、この火で飯を炊き、汁を煮て、魚を焼いたのです。また、冬期は暖房の用途があったし、照明にもなったので、炉のまわりで裁縫したり本などを見たりしたものでした。

 写真上は昭和三十年代のものと思われますが、炉にはカギノハナとよばれた自在鉤が下がっていて、ここに鍋や鉄瓶(津軽ではテドリという)を掛けました。炉の隅には薪を割る台があり、部屋の奥には薪を入れる箱も見えます。お婆さんの左にはオボキとよばれる裁縫籠が置かれています。しかし、写真下のように昭和三十年代からしだいに炉をとじてそこにストーブを置くようになっていきます。ストーブだと煙を外に排出することができ、火の熱効率もよかったからだと思われます。
(青森県立郷土館:成田 敏)

※県立郷土館は、県内の行事や街並み、農民の暮らしぶりなどを撮影した古写真を、広く県民の提供を受けるなどして収集しています。当館がこれまで集めた写真の一部を紹介しながら「ちょっと昔のあおもり」の記憶を52回にわたってたどってみます。(この項は、東奥日報社連載記事を転載したものです。)
 昔の写真などをお持ちの方は、青森県立郷土館(電話017-777-1585)までご連絡ください。

【関連写真】
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↑県南地方に多くみられた「箱カギ」(当館民俗展示室)

【関連サイト】
「佐々木直亮のホ-ムペ-ジ」
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by aomori-kyodokan | 2010-12-23 08:47 | 写真で見るあおもりあのとき | Comments(0)
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