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第3回北東北三県共同展~境界に生きた人々~東奥日報連載第1回

①高まる北東北への関心
 近年、各方面で北東北三県の結びつきが強まり、地域の内からも外からも、関心が高まっている。東北新幹線が青森まで延伸することにより、この傾向に拍車がかかるだろう。
 平成15年、青森・岩手・秋田三県の県立博物館は協力関係を結び、互いの研究成果や所蔵品を持ち寄って、地域の共通性や多様性を探る共同展を開催しようとの企画を立てた。早くも平成16年には第一回共同展「描かれた北東北」を開催し、近世の絵図や絵画を通じて、北東北の歴史をビジュアルに紹介した。 
 平成19年の第二回共同展「北東北自然史博物館~大地と生きものふしぎ旅行」では北東北の豊かな自然環境に着目し、気候・地質・動植物の共通性と多様性を提示した。

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↑青森市朝日山遺跡出土、伯牙弾琴鏡(はくがだんきんきょう)

②第三回共同展に向けて
 今回の「境界に生きた人々~遺物からみた北東北のあゆみ」では、古代から中世に至る北東北の歴史と文化を取り上げた。県の枠を越え、考古学と歴史学の垣根を越えて、70余の遺跡の出土遺物や絵画・文書・道具類など、約千点を出品する。極楽寺の銅龍頭(りゅうず)(国重文、岩手県)、秋田城跡出土の和同開珎(わどうかいほう)銀銭(秋田県)、朝日山遺跡の伯牙(はくが)弾琴鏡(青森県、写真)など、見どころはたくさんある。秋田・岩手での展示も好評で、これだけの質と量を備えた展示会を北東北で開催することは、今後、なかなかできないだろう。
 さまざまな文化の境界に位置する北東北のアイデンティティを確認し、豊かな将来像を考える機会となれば幸いである。
(青森県立郷土館 副参事 相馬信吉)
◇       ◇
「境界に生きた人々」は9月17日(金)~10月24日(日)。9月25日(土)は記念講座。詳しくは県立郷土館017―777―1585へ
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by aomori-kyodokan | 2010-09-21 19:52 | 企画展・特別展 | Comments(0)
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